クリニックBLOG

保定について

こんにちは、いしかわ矯正歯科クリニック・院長の石川哲也です。
今日は矯正治療後の安定性についてのお話です。

もともと悪かった歯並びが矯正治療によってきれいに並んだらとても感動的ですよね。しかし、矯正治療にはその続きがあるんです。
矯正治療はしたけれど後戻りがあったと言う話、どこかで聞かれた方もおられるのではないでしょうか。
そうなんです。矯正治療ではきれいになった歯並びをできるだけ長く持たせることこそが重要なんです。
矯正治療に使った装置(マルチブラケット装置など)を外した後、歯並びを安定させる段階を保定期間と呼びます。
この保定期間をうまく過ごせなかった場合、きれいに並んだ歯並びも徐々に崩れていくことになります。
後戻りがしやすい歯と、そうでない歯が有り、我々専門家も今までの経験を踏まえて保定装置を選択します。
我々も治療計画を立てる時には、最も安定性のある咬み合わせを目指すことになるのですが、舌の癖や食いしばり、親知らずの萌出圧力など、色々な原因で歯は動きます。患者さんにとっては無意識の癖が原因で動くこともあるわけで、きれいになった歯並びを100%維持できる人は少ないです。
それでも、保定装置を使ったり普段の生活でいろいろなことに気をつけたりすることで歯並びを維持できる確率はぐっと上がります。
ですから、矯正治療が終わった後こそ面倒くさがらずに保定装置をはめたり、きっちり通院してドクターとともに歯並びを維持するための方策を取りましょう。