クリニックBLOG

『歯列矯正治療を始めるに当たっての医院選び ~その2~ 矯正歯科専門医院 vs. 一般の歯科医院での矯正歯科治療の違い』

こんにちは。 大阪市旭区の いしかわ矯正歯科クリニック・非常勤歯科衛生士の松本です。

今回も「ブログ続きを書かせてください!」と率先している勢いの私です。
恐らく、この勢いは第3回目の投稿くらいまで続きそうです。(笑)

今回、第2回目は 『歯列矯正治療を始めるに当たっての医院選び ~その2~ 矯正歯科専門医院 vs. 一般の歯科医院での矯正歯科治療の違い』 です。

結構、この質問は多くの患者様からお聞きします。
回答は…先ずは解説から:

解説1: 当クリニックのように「矯正歯科(専門)医院」と看板があがっていれば、ほぼ間違いなく、そのクリニックは矯正歯科専門医が治療をしているということは一目瞭然でわかりやすいですね。
因みに、歯列矯正専門医の先生は、第1回目ブログにも書きましたように、基本はフツーの歯医者さんですから、虫歯の治療もできます。 しかし、多くの歯列矯正歯科クリニックでは、虫歯などの一般歯科での治療はせず、必要があれば一般歯科の先生に治療を依頼する形で、患者様を紹介させて頂くことが殆どです。
なぜなら「モチは餅屋」で、やはり毎日、虫歯やその他の一般治療をされている先生の方が、その分野は上手と知っていますし、逆に矯正歯科医の知識と腕と経験量を信じて来院される患者様を、一人でも多く診てさしあげたい。と考える先生が多いから、お互いの得意分野に取り組もうとするのです。(結果的にはこの方が患者様にもメリットがあると私達も信じています。)

解説2: 一般の歯科医院の看板・診療科目の一つに「矯正歯科」と書かれている場合、主に2パターンの可能性があります。
(他のパターンもあるかもしれませんが、私は今のところ下記の2パターンしか遭遇してきていません。)

→パターン1: 矯正歯科専門医の歯医者さんが、一般歯科医院で雇われ「常勤で常時勤務で治療を施している」~「非常勤で、矯正曜日を月に数日だけ設けて、その日だけ矯正治療を施している。」
実はコレ、当クリニックの石川院長先生も、他の一般歯科医院さんに月に数日だけ出向かれていますし、私の前職の院長先生もされていて、私もDHとしてよく同行していました。
矯正治療ってかなり特殊で、やはり専門知識が無いとなかなか難しい知識と技術と経験値が必要なので、月に一度の治療来院ペースとなる場合が殆どの矯正治療なら、専門医を雇って診療科目を増やして治療の幅を広げるというのが一般的なパターンです。

→パターン2: 一般歯科の歯医者さんが、独学(嫌な言い方をすると、ちょいかじりとも言えるかも…)で矯正を勉強され、単独で治療をされている。

…コレは、簡単な治療ケースなら大丈夫かも知れませんし、手を出しても大丈夫な症例なのか、そうでない症例なのかを見極めることのできる先生ならば、例え独学でも矯正専門医並みに知識も技術も備わっている先生も中には稀にいらっしゃいます。ですから私達は完全否定はしません。
しかし、先にも書きましたが、矯正治療は経験値と知識と技術が要求されますから、専門医ではない一般歯科の先生が施した矯正治療は「上手く治ればラッキーだったね。」と言ってしまいそうになることもあります。
何故って、途中で治療が上手くいかなくなり、行き詰まり、矯正専門医の居るクリニックに相談に来られる患者様の殆どが、このパターンのケースだからです。
つまり、今回の結論と回答は:「モチは餅屋」です。
歯列矯正治療は、歯科矯正(専門)医が施してさえいれば、特殊ケースでなければ(コレはいずれ説明させて頂こうと思います)、
歯列矯正専門医院であろうと、一般歯科医院での矯正治療であろうと、安心して下さっても大丈夫。 治療結果については問題にはならないと考えます。
では、今日はこの辺で。。。