歯ならびは一生動き続けるもの
こんにちは
いしかわ矯正歯科クリニックの院長、石川哲也です。
皆さん、歯並びは一生動き続けるものということをご存知でしょうか?意外と知らない方が多いので本日はこの話題です。
人は生まれた時、ほとんどの赤ちゃんはまだ乳歯が生えておりません(たまに生え始めている赤ちゃんもいますが)。前歯からはえ始めて3歳ごろには奥歯まで揃う子が多いです。
これはこれで歯並びが変化していると言うことであり、成長とともに顎も大きくなりますから歯並びも動き続けます。
6歳ぐらいになると、永久歯が生え始め、乳歯と置き換わっていきます。この時も顎自体が成長し大きくなりますし、乳歯よりも大きな永久歯と交換するため、入りきらなければガタガタになったりあるいは他の歯を押しのけて歯並びは変わり続けていきます。
高校生以降でも、親知らずと言う歯が生えてくるにあたり、押されて歯並びが動く子が多いです。親知らずが生えてくるのが遅ければ、20代後半になってから歯並びが動く人もいます。
このように、成長とともに歯並びは次第に変わってきます。
では、成長が止まれば歯並びは動かないのでしょうか?
実は歯並びは一生の間絶えず変化しております。成長がないのにどうして?
実は歯は骨の中で固定されているわけではなく、骨を溶かしながら自由に動けるのです。力が加われば骨が溶けてその中を動ける仕組みが体には備わっています。その仕組みを利用して歯を針金やゴムの力でコントロールして動かしていくのが歯並びの矯正治療なのです。ですから、夜中の食いしばりや舌で歯を押す癖なども歯並びが動く原因となり得るのです。
それに、夜中の無意識下での食いしばり等により、本人の意思とは関係なく歯が動いたりすり減ったりしていきます。
また、虫歯で噛み合わせが変わったり、歯周病で歯並びが変わったり歯並びが変わっていく原因はたくさん存在します。
そうです !
歯並びは人が生まれてから亡くなるまでの間少しずつ変化していくのです。
歯医者さんの間では当たり前の事でも、一般の方は知らない方も多いのではないでしょうか。
矯正治療が終わった後も、アフターケアが大事なことがうなずけると思います。
2017年03月18日